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ゆとり教育の導入

2002年から本格導入された「ゆとり教育」を巡り、日本の教育現場は大きく揺れ動くこととなりました。ゆとり教育の導入にあたっては、以前から指摘されていた、詰め込み式の教育の弊害を取り除くという目的があります。偏差値や点数を意識するばかり、人間としての感情の豊かさや、社会へ適応する能力が不足しているのではないかという観点から発案されたのが、ゆとり教育です。ゆとり教育により学ぶべき内容は削減や簡略化され、勉学のための授業時間は削減されることとなります。そしてその代わりに導入されたのが「総合的な学習の時間」と呼ばれる時間です。
この時間では、生きる力と称される能力を伸ばすための活動が行われます。内容については、地域社会、また国際社会の理解と認識を高めるといった授業や、高齢者や障がい者への理解を深める授業、生命の誕生や食事、健康について考える授業などが行われてきました。このように、ある程度のテーマは決められていましたが、具体的な指導内容については各学校の判断に委ねられています。そのほかにも、2002年には、土曜日が全て休みになる完全週五日制が導入されました。

ゆとり教育がもたらした結果

この教育の導入により、日本の子どもの学力には低下が見られました。テストの点は目に見えて落ち込み、国際的な学力順位も大きく落とす結果となっています。ただ、なにを持って学力とするのかは難しいところではあります。ゆとり教育によって力を入れられたのは、テストの点数では測れない部分で、それらについての変化には、明確な指標がありません。気になる情報としては、ゆとり教育が導入された後に、生徒に対して行ったアンケートで「勉強が楽しい」と解答した生徒が増加したということです。
ゆとり教育には批判が集中し、2008年には社会的な反応に回答するような形で学習指導要領の改正が行われました。実質的なゆとり教育の終了とも言われており、現在の教育はゆとり教育とは対照的に「脱ゆとり教育」という呼ばれ方をしています。

脱ゆとり教育へ

脱ゆとり教育となった今でも、完全週五日制が残されているほか、総合的な学習の時間も、その時間を減らしつつも継続して行われています。その他の大半部分は、ゆとり教育以前の水準に戻されていることが伺えます。識者によれば、詰め込み教育にもゆとり教育にも属さない、新しい時代の教育という見解があるようです。